サンゴ調査とオニヒトデ駆除作業
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22.01.31ブログ
現在、サンゴ調査とそれに伴ってオニヒトデがいた場合にその駆除作業を実施しています。
宮古島周辺、特に八重干瀬はサンゴが非常に多い海域ですが、私がここで活動をしている20年ほどの間にも、2度にわたるオニヒトデの大発生による食害や水温の上昇による白化減少などで、サンゴが激減しています。
もちろん一部ではサンゴが再び増えはじめているところもあるのですが、それらの状況を確認して記録して今後の保護に役立てるために調査事業はかかせません。
今回は市から船の燃料やタンク代など経費を負担していただき、調査を実施。
昨年から気になるのが、オニヒトデとレイシガイが増えてきていること。増えてますよ言っても実際に見てない方には数字で出さないと伝わらないので、調査範囲を設定してダイビングを行い”スポット調査”というサンゴの調査方法を利用して確認していきます。
増えたといっても、今見られるオニヒトデはまだ小さい個体。通常寿命は約7年ほどといわれ、大きくなると30cm以上になりますが、今いるのは約2年ほど10cm程度の個体が多く、またサンゴの奥の見えないところに隠れたりカムフラージュが意外にうまいので、慣れてないと見つけることもできません。見つけた個体は大きさ個数などを確認して処分しています。
海が汚れると卵からの生存率が上がり爆発的に増えるので、昔は数10年に一度春から夏にかけて長雨が続くとその数年後に大発生があるといわれたりしておりましたが、人の生活などによる栄養分の高い排水が増えると、毎年のように大量発生することがあります。
サンゴの状況を観察しつつ、環境に対するかかわり方を色々と勉強させてもらってます。